導入事例
低価格志向と消費不振がつづく現在。
日常の利益や在庫の管理を強化して販売上の問題点を明らかにすると同時に、事務処理の合理化を進めて営業員を本来の任務である営業拡大に専念させることが急がれています。
そのカギを握るのが、販売管理システム。
水産仲卸用販売管理システム「いちばクラウド魚問屋」は、水産仲卸に必須の機能を備えているだけでなく、業界の特性を知り尽くした当社スタッフによる提案とサポートが、お客さまから高い評価をいただいています。
ここでは、当社の販売管理システムを導入して業績をアップさせた水産仲卸さまの導入事例をご紹介します。
(記事中の事項は取材時のものです)
※「Mr. 魚問屋」は、2010年にクラウド版「いちばクラウド魚問屋」にアップグレードしています。
川鉄

商売に大切なことは人と人とのつながり。
導入にあたってのサポートも、つまりは人と人とのつながり。


カキ、カニ、貝類、寿司種、活魚と豊富な品揃えが自慢の築地仲卸の川鉄。50年以上の社歴を誇り、現代表は3代目。仕入れの大半は大卸からの一方、得意先はスーパー、鮮魚小売店、寿司店、居酒屋、レストランと多岐にわたり、一般顧客や同業の仲卸向けの販売も多いとのこと。現代表の母君で、皆から“おかみさん”と親しみを込めて呼ばれ、いまなお店頭で中心となって接客されている宇田川きよ子さんと、経理担当で現代表の奥さまにお話をお聞きしました。

ちょっと事情があって他社システムに切り替えたものの
2015年春には再び「魚問屋」を導入。


同社ではもともと「いちばクラウド魚問屋」を使っていましたが、宇田川さんいわく「ちょっと事情があって」他社のシステムに切り替えたものの、サポート体制のあまりの悪さに辛抱が切れ、3年余のリース期間が残っているにも関わらず、2015年春に再び「魚問屋」を導入しました。
現在、帳場と事務所(千葉県浦安市)にそれぞれ端末1台ずつ、計2台で「魚問屋」を活用。クラウド版のためサーバ設置の必要はなく、東新システムが運用する堅牢なデータセンターの専用サーバで管理しているためセキュリティ対策も万全です。

システムの導入に当たっては
サポート体制の重要なことを実感。


お話を聞くなか、宇田川さん奥さまともにシステム導入に当たってはサポート体制がいかに重要かを力説されます。
「他社は連絡してもなかなか来てくれなかったし、来ても何もわからなかった。システム自体の質の低さに加え、アフターフォローの悪さに本当に頭に来た」と奥さま。一方の宇田川さんは「誠意」という言葉を繰り返され、他社の誠意のなさを嘆く一方で、「その点、魚問屋はサポート体制も整っているし、機能性も高い。雲泥の差」と厚い信頼を寄せられています。

レスポンスの課題については
東新システムも引き続き改善に努めていく所存。


売掛から在庫、利益管理と日々の販売業務に活用するなかで、「早い、間違いがない」「仕事が速くスムーズに進む」と「魚問屋」の機能を高く評価される奥さまですが、ただ一つ「入力時に画面の動きが時々遅くなることがある。この点は何とか改善して欲しい」と率直に語られます。
処理の軽快さは仲卸システムの生命線であり、クラウドサービスという性格上、多少やむを得ない面もあるとはいえ、このレスポンスの課題については、私たち東新システムも真摯に受け止め、引き続き改善に努めていく所存です。

豊洲市場への移転に伴い、品数は減るかもしれないが
創意工夫でこれまで以上に良質なものを提供していきたい。


2016年11月には、築地市場の豊洲への移転に伴い、川鉄も豊洲市場へ移転します。現在よりも店舗の敷地は狭くなり、交通の利便性も悪くなるため、とりわけ個人客の減少が予想されます。しかし、宇田川さんは「品数は減るかもしれないけど、仕入れは創意工夫して、これまで以上に良質なものを提供していく」と決意のほどを示されます。
ITによる経営が進んでも「商売に一番大切なことは人と人のつながり」と宇田川さん。新市場に移転しても「お客さまに対する感謝の気持ち」を忘れずに、誠意を基本に商売を展開していく方針です。
※みなと新聞 2016年1月8日掲載